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【2025年版】台湾出張のマニュアル|入国・ビザ・市内移動を解説

投稿日:2019.09.26 / 最終更新日:2026.02.02

台湾出張の概要

​台湾は日本にとって極めて重要な経済パートナーであり、半導体、電子機器製造、飲食・小売業など多岐にわたる分野で密接なビジネス関係にあります。日本各地から直行便が運行され、所要時間も3〜4時間程度と短いため、日帰りや短期出張が多いのも特徴です。

しかし、入国に際してのパスポート残存期間や、2024年以降に改めて確認すべきデジタル入国カードの運用など、事前のチェックを怠るとスムーズな入国に支障を来す場合があります。まずは拠点となる主要都市と、最新の入国要件を確認しましょう。

ビジネス渡航で想定される主な都市・空港

台湾へのビジネス渡航では、目的地に応じて主に以下の3つの空港が玄関口となります。特に台北市内に向かう場合は、利用する空港によって移動時間が大きく変わるため注意が必要です。

都市名特徴主要空港
台北 (Taipei)台湾の政治・経済の中心地。IT・金融・サービス業の本社が集まる。桃園国際空港 (TPE)台北松山空港 (TSA)
新竹 (Hsinchu)「台湾のシリコンバレー」。世界有数の半導体工場が集積する。桃園国際空港 (TPE) から移動
高雄 (Kaohsiung)南部の重工業・港湾都市。近年はハイテク産業の誘致も進む。高雄国際空港 (KHH)
  • 松山空港(TSA)の利点: 羽田空港からの直行便が発着し、台北市内中心部まで車で約15分という抜群のアクセスを誇ります。
  • 桃園空港(TPE): 成田や関西、その他地方空港からの便が中心。市内まではMRT(桃園メトロ)で約40分です。

出張者が事前に押さえるべきポイント

管理者は、出張者のパスポートが以下の条件を満たしているか、渡航の1ヶ月前には確認を行ってください。

ビザ(査証)の要否

  • 90日以内の短期滞在(商用・観光): 日本国籍保持者であれば、原則としてビザなし(免除)で入国可能です。
  • 活動内容: 会議、商談、展示会への参加、アフターサービス、契約締結などが含まれます。

パスポートの有効期限【重要】

  • 台湾入国時に、パスポートの残存有効期間が滞在予定日数以上あれば規定上は入国可能です。
  • 推奨: ただし、航空会社の搭乗拒否リスクや予期せぬ滞在延長に備え、3ヶ月以上の残存期間がある状態で渡航することを強く推奨します。

デジタル入国カード(入國登記表 / Arrival Card)

  • 台湾は入国手続きのデジタル化が進んでいます。機内で紙のカードを書く手間を省くため、事前にオンラインで申請(e-Gate対応含む)しておくのが現在のビジネスマナーです。

帰国便の航空券

  • ビザ免除での入国には、帰国便(または第三国へ向かう)航空券の提示を求められることがあります。

管理者へのポイント

台湾はキャッシュレス化が進んでいる一方で、交通系ICカード(悠遊カード)のチャージや一部の個人商店など、現金(台湾ドル)が必要な場面も依然として多いです。空港到着後に少額の両替、またはATMでのキャッシングを出張者に推奨してください。

日本人出張者のビザ要件

台湾と日本は密接な経済・人的交流を背景に、簡略化された入国制度を維持しています。一般的な商談や視察であれば事前のビザ取得は不要ですが、滞在期間が長くなる場合や「技術指導」を伴う場合は、適切なビザの選択が必要です。

短期商用(30日以内)のビザ要否と条件(ビザ免除)

日本国籍を保持している場合、30日以内の短期商用目的であれば、ビザ(査証)なしでの入国が認められています。

ビザ免除の条件

  • 活動内容: 商談、会議、市場調査、展示会の参加、アフターサービス、契約調印、報酬を伴わない短期間の技術指導などが含まれます。
  • パスポートの残存期間: 台湾入国時に、滞在予定日数以上の残存有効期間があること(トラブル回避のため3ヶ月以上の残存を強く推奨)。
  • 帰国手段: 帰国または次目的地への航空券を所持していること。

実際の滞在許可日数

  • ビザ免除措置により、最長90日間の滞在が許可されます。
  • 30日以内の短期出張であれば、特段の申請なしでこの枠組みが適用されます。ただし、現地での延期申請は原則として認められないため、必ず90日以内に帰国するスケジュールを組む必要があります。

30日超・就業目的・駐在の場合に必要なビザの種類の概要

滞在が90日を超える長期になる場合や、台湾の企業から直接報酬を得る「就業」が目的の場合は、目的に応じたビザ(停留査証または居留査証)が必要です。

短期就労ビザ(停留査証)

180日以内の滞在で、台湾の企業と契約を結び技術提供や作業を行う場合に必要です。

駐在員ビザ(居留査証)

台湾の現地法人や支店に管理職、あるいは専門家として長期赴任(180日超)する場合に取得します。入国後には「外僑居留証(ARC)」の申請が必要となります。

就業金カード(ゴールドカード)

特定の高度専門人材(経済、科学技術、金融など)を対象とした、就労・居留・再入国が一体となった優遇カードです。頻繁な往来や長期滞在を予定するエグゼクティブに推奨されます。

ビザ情報を確認すべき公式窓口

ビザの規定や優遇制度の最新情報は、以下の窓口で必ず最終確認を行ってください。

管理者へのアドバイス

台湾は他国に比べ「技術指導」をビザ免除の範囲内で広く認めている傾向にありますが、数ヶ月にわたって何度も往復し、実質的に拠点を置いているとみなされた場合は、入国審査で厳しい確認を受けることがあります。頻繁な渡航が必要な場合は、あらかじめ数次(マルチ)ビザの取得を検討してください。

渡航前チェックリスト(企業・出張者向け)

台湾出張を成功させるためには、デジタル手続きの完了と、現地の環境規制に合わせた準備が欠かせません。

企業(管理者)側で準備・確認すべきこと

管理者は、出張者が最新の制度に対応できているか、以下の項目をチェックしてください。

  • オンライン入国カード(TWAC)の登録確認: 2025年10月より紙の入国カードは廃止されました。渡航の3日前から公式サイトで登録可能です。完了メールの控えを持たせてください。
  • 「常客証」の申請(頻繁な渡航者のみ): 過去12ヶ月以内に3回以上台湾を訪問している場合、優先カウンターを利用できる「常客証」の対象です。
  • 通信手段の確保(eSIM/Wi-Fi): 台湾は公共Wi-Fiも充実していますが、移動中の地図確認やタクシー配車(Uber等)のために、常時接続可能なeSIM等の準備を推奨します。

出張者個人が準備すべきこと(必需品)

2025年からの環境規制により、日本からの持参が必要なものが増えています。

  • 洗面用具(歯ブラシ・カミソリ等): 台湾の環境保護政策により、2025年から多くのホテルで使い捨てアメニティの無料提供が禁止されました。歯ブラシ、カミソリなどは持参が必須です。
  • 交通系ICカード(悠遊カード/iPASS): 既にお持ちの場合は持参してください。MRT、バス、コンビニ決済までこれ1枚で完結します(Apple Payへの登録も普及しています)。
  • 折りたたみ傘(晴雨兼用): 台北などは非常に天気が変わりやすく、急なスコールや強い日差しが多いです。
  • 薄手の上着: 年間を通して、オフィスや公共交通機関の冷房が非常に強く設定されています。夏場でも長袖のジャケットやカーディガンが必須です。
  • モバイルバッテリー: デジタル入国カードや各種決済、地図利用などスマートフォンの依存度が高いため、予備電源は必須です。
台湾入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

台湾入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

台湾の主要空港(桃園・松山・高雄)に到着してからの動線は非常にスムーズですが、2025年10月からの「入国手続きの完全デジタル化」により、事前のオンライン準備が前提の運用となっています。

1. 入国審査(イミグレーション)

飛行機を降りたら「入境検査(Immigration)」の表示に従って進みます。

オンライン入国カード(TWAC)の提示

  • 審査官にパスポートを提示する際、「Online Card(オンラインカード)」と伝えてください。
  • 紙のカードは廃止されているため、未登録の場合は審査エリアにある専用端末でその場で入力することになり、大幅なタイムロスとなります。必ず日本出発前に登録を済ませておきましょう。

指紋登録と顔写真撮影

  • 初めて入国する場合、またはパスポート更新後の初回入国時は、カウンターで指紋と顔写真の登録を行います。

2. 「e-Gate(自動化ゲート)」の活用

ビジネス出張で頻繁に台湾を訪れるなら、e-Gate(自動化ゲート)の登録を強く推奨します。

  • 登録方法: 入国審査場付近にある「e-Gate」登録カウンターで、パスポート提示と指紋・顔写真の登録を行います(数分で完了)。
  • メリット: 次回入国時からは、有人カウンターの長い列に並ぶことなく、機械にパスポートをかざすだけで10秒程度で入国が可能になります。

3. 手荷物の受け取りと税関(Customs)

  • 預け入れ荷物の回収: モニターで便名を確認し、ターンテーブルから荷物をピックアップします。
  • 税関検査: 申告するものがない場合は「緑のカウンター(Nothing to Declare)」へ進みます。

注意点

台湾は食品(特に肉製品)の持ち込み制限が、世界でも非常に厳しい国の一つです。肉エキスの入ったカップ麺や、肉入りのおにぎり等でも高額な罰金(初回約9万円〜)の対象となります。迷った場合は必ず申告するか、機内で処分してください。

4. 到着ロビーへの出口

ゲートを出ると、両替所、通信会社(SIMカード販売)、ATM、タクシー乗り場への案内があります。

出張者へのアドバイス

審査官から「Stay purpose?(滞在目的)」と聞かれたら、ビジネスであれば「Meeting(会議)」や「Business(商談)」と簡潔に答えてください。オンライン入国カードに記入した滞在先のホテル名と一致していることが重要です。

空港から台北市内までの移動手段

台湾の空の玄関口から台北市内への移動は、非常に効率化されています。利用する空港によって最適な手段が異なるため、スケジュールや荷物の多さに合わせて選択してください。

桃園国際空港(TPE)から市内へ

台北市郊外に位置する桃園空港からは、定時性の高いMRT(メトロ)がビジネス出張の主流です。

MRT桃園機場線(桃園メトロ)

  • 快速(直達車): 台北駅まで約35分。車内にスーツケース置き場があり、非常に清潔です。
  • 普通車: 各駅停車で台北駅まで約50分
  • 料金: 160元(約800円)

空港リムジンバス(國光客運など)

  • 所要時間: 約55〜70分
  • 料金: 約130〜160元(約650〜800円)
  • 特徴: 24時間運行の路線(1819番など)があるため、深夜・早朝便を利用する場合の強い味方です。

タクシー / 配車アプリ(Uber)

  • 所要時間: 約40〜60分
  • 料金目安: 約1,200〜1,500元(約6,000〜7,500円)
  • 特徴: ホテルまで直行できるため、荷物が多い場合や複数人での移動に最適です。

台北松山空港(TSA)から市内へ

市内中心部にある松山空港は、都心の主要エリアまで驚くほど短時間でアクセス可能です。

台北MRT(地下鉄・文湖線)

  • 所要時間: ビジネス街の南京復興や忠孝復興まで5〜10分、台北駅まで約20分。
  • 料金: 20〜35元(約100〜175円)

タクシー

  • 所要時間: 市内中心部まで約15〜20分
  • 料金目安: 約200〜300元(約1,000〜1,500円)
  • 特徴: 羽田からの直行便を利用した場合、松山空港からタクシーに乗れば、着陸から1時間以内に市内のオフィスやホテルに到着できることも珍しくありません。

ビジネス出張者のための「スマート決済」活用法

2025年現在、台湾の公共交通機関では決済方法がさらに進化しており、切符を買う必要はほぼありません。

クレジットカードのタッチ決済(推奨)

台北MRTおよび桃園メトロでは、Visa、Mastercard、JCB等のタッチ決済対応カードを直接改札にかざして入場できます。Apple PayやGoogle Payに登録したスマホでも同様に通過可能です。

悠遊カード(EasyCard)

地下鉄だけでなく、バス、タクシー、コンビニ決済まで網羅する最強のICカードです。空港の窓口やコンビニで手軽に購入・チャージができます。

管理者へのポイント

桃園空港からMRTで「台北駅」に到着した後、駅構内が非常に広く複雑なため、不慣れな出張者は地上に出るまでに迷うケースが多々あります。移動のストレスを軽減するため、桃園空港からは直接タクシー、またはUber利用の検討をおすすめします。

台湾のホテル相場

台湾のホテル代は、クラス3で10,000円台、クラス4で20,000円台と日本と大きく変わりません。また平日と休日での金額差がそれほどないのも特徴です。

平日休日
クラス3¥9,002¥22,481
クラス¥15,851¥27,948

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滞在中の注意点(ビジネス慣行・ルール)

台湾のビジネス現場はスピード感に溢れ、コミュニケーションのツールやマナーも日本とは異なる進化を遂げています。

ビジネスコミュニケーションの主軸は「LINE」

日本ではLINEはプライベート用、メールは仕事用と分けるのが一般的ですが、台湾ではビジネスの連絡もLINEが主流です。

  • ID交換が名刺代わり: 初対面の名刺交換後、その場ですぐにLINEを交換することも珍しくありません。
  • スピード重視: 企画書の送付や簡単な進捗報告、会食の調整などはすべてLINEのトークで行われます。メールよりも即時性が求められるため、迅速なレスポンスが信頼に繋がります。
  • 管理者の注意点: 企業のセキュリティポリシーによっては、個人のLINE使用が制限されている場合があります。法人のビジネス版アカウントを用意するなどの対策を検討してください。

台北MRT(地下鉄)での「飲食厳禁」と高額罰金

出張者が最も注意すべきは、台北MRTのルールです。

  • 飲食禁止エリア: 改札内の「黄色いライン」から先は、水・ガム・飴を含め一切の飲食が禁止されています。
  • 罰金: 違反すると1,500元〜7,500元(約7,000円〜3万5,000円)の罰金が即座に科せられます。
  • 2025年の状況: 以前よりも取り締まりが厳格化されており、外国人であっても容赦なく罰せられます。駅構内に入る前に飲み終える習慣を徹底してください。

会食とアルコールのマナー

  • 「乾杯(ガンペイ)」は飲み干す:台湾の会食でお酒を酌み交わす際、「乾杯」と言われたらグラスを空にするのが伝統的なマナーです。ただし、近年は無理強いしない風潮も広がっています。
  • お酒が弱い場合: 「お酒が苦手」であることを事前に伝え、お茶やジュースで代用しても失礼にはあたりません。
  • 食べ残しと「打包(ダーバオ)」: 注文した料理を少し残すのは「十分なもてなしを受けた」という敬意の表現とされることもあります。また、残った料理を「打包(持ち帰り)」にするのは非常に一般的で、ポジティブに捉えられます。

2025年版:ホテルとレジ袋の環境規制

  • アメニティの持参: 前述の通り、多くのホテルで歯ブラシ等の提供がなくなっています。
  • レジ袋の有料化: コンビニやスーパーでのレジ袋配布は完全有料です。買い物の際はエコバッグを持参するか、現地で「悠遊カード」を使って袋を購入する必要があります。

台湾は日本語が通じる場面も多いですが、ビジネスの意思決定は非常にスピーディーです。現場の出張者に一定の裁量を与えておかないと、相手のスピード感についていけず機会損失を招く恐れがあります。

出国時の手続きとオーバーステイ対策

台湾からの出国は非常にスムーズですが、ビジネス出張者が特に注意すべきは「滞在期限の厳守」と「帰国時の手荷物ルール」です。

1. 出国手続きの流れ

空港への到着

桃園国際空港や松山空港は、時間帯によってチェックインや保安検査が非常に混雑します。出発の2.5〜3時間前には空港に到着しておくのがビジネスマナーです。

e-Gate(自動化ゲート)の利用

入国時にe-Gateの登録を済ませている方は、出国時も専用ゲートを通過するだけで手続きが完了します。スタンプが不要な場合は、わずか10秒程度で通過可能です。

免税手続き(TRS)

台湾国内で「特定保税物品(TRS)」のマークがある店舗で一定額以上の買い物をした場合、空港の税関カウンターまたは自動払い戻し機で消費税(VAT)の還付を受けられます。

2. オーバーステイ対策:90日の数え方に注意

ビザ免除での滞在は「最大90日間」ですが、この計算には独自のルールがあります。

起算日のルール

滞在期限は、「入国した日の翌日」からカウントして90日目までとなります。入国日当日を1日目と勘違いして計算ミスをしないよう、管理者は出張者の航空券を必ず確認してください。

延長不可

ビザ免除(ノービザ)で入国した場合、現地での滞在延長は原則認められません。1日でも超過すると罰金が科せられ、今後の入国に悪影響を及ぼす可能性があります。

3. 税関と持ち込み禁止品の再確認

出国時よりも、日本へ帰国した際の税関でトラブルになるケースが増えています。

肉製品の持ち込み厳禁

台湾土産として人気の高い「肉鬆(肉でんぶ)」が入ったパンや菓子、肉入りカップ麺などは、日本への持ち込みが厳しく制限されています。違反すると高額な罰金の対象となるため、現地での購入時には十分注意してください。

免税範囲

酒類(3本/各760ml)、タバコ(紙巻200本)などの日本帰国時の免税範囲を守り、必要に応じて「Visit Japan Web」で事前申告を済ませておくとスムーズです。

参考リンク・公式情報

内政部移民署(TWAC登録サイト)

2025年10月より必須となった「オンライン入国カード」の公式登録先です。

台北駐日経済文化代表処

日本における台湾の窓口です。最新のビザ情報や渡航制限を確認できます。

日本台湾交流協会

現地の治安情報や、ビジネス渡航に役立つ安全ガイドを日本語で提供しています。

外務省 海外安全ホームページ(台湾)

緊急時の連絡先や最新の安全情報を確認できます。

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